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13.5. ウェブブラウザ

Epiphany は GNOME スイートのウェブブラウザで、Safari ブラウザ向けに Apple が開発した WebKit レンダリングエンジンを使います。対応するパッケージは epiphany-browser です。
Konqueror は KDE のファイルマネージャで、ウェブブラウザとしても機能します。Konqueror は KDE 特製の KHTML レンダリングエンジンを使います; KHTML は、Apple の WebKit が KHTML を下にしているという事実が証明しているように、素晴らしいエンジンです。Konqueror は konqueror パッケージに含まれます。
Epiphany や Konqueror では満足できないユーザは Iceweasel を使う事が可能です。Iceweasel は iceweasel に含まれ、Mozilla プロジェクトの Gecko レンダリングエンジンを使い、その上に簡素で拡張可能なインターフェースを備えています。
Iceweasel ウェブブラウザ

図13.7 Iceweasel ウェブブラウザ

Wheezy には、ウェブブラウザ業界の新人である Chromium (chromium-browser パッケージから利用可能です) が含まれています。Chromium ブラウザは Google で急速に開発されました。その開発速度は Debian Wheezy の保守期間全体に渡って Chromium の単一のバージョンだけ保守する事が意味を成さなくなる程の速度です。Chromium の明確な目標は、ブラウザ性能を最適化しユーザの安全性を向上させることで、ウェブサービスをより魅力的にする事です。Chromium を構成するフリーコードは Google Chrome と呼ばれるプロプライエタリ版でも使われています。