/proc/
と /sys/
仮想ファイルシステムを通じて書き出します。ハードウェアの詳細をまとめて表示するツールも存在します。中でも、lspci
(pciutils パッケージに含まれます) は PCI デバイスをリストし、lsusb
(usbutils パッケージに含まれます) は USB デバイスをリストし、lspcmcia
(pcmciautils パッケージに含まれます) は PCMCIA カードをリストします。これらのツールはデバイスの正確なモデル番号を識別するのに役立ちます。デバイスの正確なモデル番号を使えば、より的確に検索したり、より関連性の高い文書を見つける事が可能です。
例B.1 lspci
と lsusb
で提供される情報の例
$
lspci
[...] 00:02.1 Display controller: Intel Corporation Mobile 915GM/GMS/910GML Express Graphics Controller (rev 03) 00:1c.0 PCI bridge: Intel Corporation 82801FB/FBM/FR/FW/FRW (ICH6 Family) PCI Express Port 1 (rev 03) 00:1d.0 USB Controller: Intel Corporation 82801FB/FBM/FR/FW/FRW (ICH6 Family) USB UHCI #1 (rev 03) [...] 01:00.0 Ethernet controller: Broadcom Corporation NetXtreme BCM5751 Gigabit Ethernet PCI Express (rev 01) 02:03.0 Network controller: Intel Corporation PRO/Wireless 2200BG Network Connection (rev 05) $
lsusb
Bus 005 Device 004: ID 413c:a005 Dell Computer Corp. Bus 005 Device 008: ID 413c:9001 Dell Computer Corp. Bus 005 Device 007: ID 045e:00dd Microsoft Corp. Bus 005 Device 006: ID 046d:c03d Logitech, Inc. [...] Bus 002 Device 004: ID 413c:8103 Dell Computer Corp. Wireless 350 Bluetooth
-v
オプションを取ります。-v
オプションを使うことで、より詳しい (通常は不要な) 情報が表示されます。最後に、lsdev
コマンド (procinfo に含まれます) はデバイスによって使われている通信リソースをリストします。
/dev/
内に作られた特殊ファイルを介してデバイスにアクセスする場合が多いです (傍注BACK TO BASICS デバイスアクセスパーミッション参照)。/dev/
内には特殊ファイルがあり、これらはディスクドライブ (例えば、/dev/hda
や /dev/sdc
)、パーティション (/dev/hda1
や /dev/sdc3
)、その他 (/dev/input/mouse0
)、キーボード (/dev/input/event0
)、サウンドカード (/dev/snd/*
)、シリアルポート (/dev/ttyS*
)、などを表します。
/
、と呼ばれています。ルートディレクトリには名前を付けられたサブディレクトリが含まれます。例えば、/
の home
サブディレクトリは /home/
と呼ばれます。このサブディレクトリには、更に別のサブディレクトリを含める事が可能です。各ディレクトリには、実際のデータが保存されるファイルを含める事も可能です。そんなわけで、/home/rmas/Desktop/hello.txt
ファイルはルートディレクトリ内の home
サブディレクトリ内の rmas
サブディレクトリ内の Desktop
サブディレクトリ内の hello.txt
と名付けられたファイルを表します。カーネルはこの命名システムと実際のディスク上の物理的な保存領域を変換します。
mount
と呼ばれます)。マウントされたディスクは「マウントポイント」の下から利用可能になります。これのお陰で、2 台目のハードディスクにユーザのホームディレクトリ (伝統的に /home/
の中に保存されます) を保存する事が可能です。このディスクには rhertzog
と rmas
ディレクトリが含まれます。2 台目のハードディスクを /home/
にマウントすると、ユーザのホームディレクトリの通常の場所からこれらのディレクトリにアクセス可能になり、/home/rmas/Desktop/hello.txt
などのパスが動作するようになります。
mkfs.ext3
(ここで mkfs
は MaKe FileSystem の略語です) などのコマンドを使います。mkfs
コマンドには、フォーマットされるパーティションを指すデバイスファイル (例えば /dev/sda1
) をパラメータとして渡す必要があります。ファイルシステムの作成作業は破壊的なものです。意図的にファイルシステムを完全消去して、最初からやり直したい場合を除いて、2 回やってはいけません。